こんにちは
一社)日本アート教育振興会の三尾(みお)です。
よく子供を見ていると、
時間があれば独自の踊りを踊ってたり、、、
おもいたったように急に叫んでみたり、、、
絵を描くことに没頭していたり、、、
早口言葉がどっちが早いか自慢し合ってたり、、、
土に穴があればのぞいてみたり、、、
いろんなことをしていますよね。
そしてそれをみて大人の私たちは、
「なんでそれ今やってんだろ?」とか、
「それって意味あるのかなー?」とか、
「それって将来役立つのかなー?」
なんて、口には出さなくてもふっと考えたりしてません?
でもよくよく考えてみたら、
自分たちも子供の頃そんなことを山ほどしてたわけなんですが、
それを忘れてしまって、どいういうわけか、大人になったら表面意識で「今、意味があると思えること」や、「効用があると思えること」だけしかやらなくなりますよね。
養老孟司さんのご著書にこんな一節があります。
—–
どんな効用があるのかわからなければ、行きたくない、というのは寂しい考え方です。
そういう思いがまず頭にあるから、頭にあることにしか体験できなくなってしまうのです。
豊かな生活と言われながら、人生が貧しくなってきているのは、ここに一番の原因があります。
時々自然の中に入っていくことは、すべての人にとって、プラスの意味を持っているはずです。
そこでは、少しだけかもしれませんが、人生が豊かになっているのです。
〜「ものがわかるということ 養老孟司 著」令和五年四月十五日第8刷発行 p207~208より引用〜
—–
あなたは、上記の一節をお読みになってどう感じられたでしょうか?
これを読むと、子供ってすごいな!って思わされます。
人間本来のあるべき姿はそれではなかったのか・・・・
本当に豊かな人生ってそういうことではないのか・・・・
と思わされます。
子供から学ばせてもらうことって、本当に多いですよね。
時間があれば独自の踊りを踊ってたり、、、
おもいたったように急に叫んでみたり、、、
絵を描くことに没頭していたり、、、
早口言葉がどっちが早いか自慢し合ってたり、、、
土に穴があればのぞいてみたり、、、
あれって、人間として本当に素晴らしいことなんだ、、、、
と再確認させてもらえます。
僕自身ふだんの生活をかえりみると、
まさに「どんな効用があるのか」「何の役に立つのか」といったようなことで短期的な捉え方をした判断をし、行動していることが多いな、と反省しました。
本来のあるべき何かを忘れている・・・・と。
シンプルに、「あー、自然に行こう!」と思いました。
と、同時に、、、
自然だけでなく、アートや絵画についても同じことが言えるのではないかとも思いました。
アートや絵画がお好きな方にとってはきっと、アートは大きな効用がある、大きな意味があると感じられ、人生において必要不可欠なもの、と捉えられている方も多いかとは思いますが、
アートや絵画にそこまで興味がない方にとっては、「絵を見て、どんな効用があるのか?」「アートがなんの役に立つのか?」と思われる方も多いのではないかと思います。
アートというと、難しいイメージもあり敷居がたかいと思われ、あまり近づかないでおこう、、、という方も多いのではないかと思います。
でも、本来は、アートに興味を持つことや、何か作品を作ることは自由なのではないでしょうか。
そもそも私たちは子供の頃、たくさんの絵を描きましたよね。自由に。
有名な絵画とかでなくても、子供の時、いろんな絵を見て、いろんなことを感じられたのではないかと思います。自由に。
それ自体にも意味があったはずです。
ではそれは子供の時だけのお話かといえば、そんなことはないと思います。
大人の私たちの人生をも豊かにしてくれる何かがあるのではないかと思います。
アートとは?といった難しいことはわからなくても、アートにただ興味を持ち、そういった場に身を置いてみるだけでも、プラスの意味を持っているのではないかと思います。
ですから、アートの知識がなくてもokだと思います。
何か作品を作り出せなくてもいいと思います。
なんだかわからなくてもまずは、アートというものに興味を持ってみること、いろいろな表現に興味を持ってみることをしてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、経済価値としては、世界のアート市場は9兆円と言われています。
アートの価値はお金だけではありませんが、ビジネス視点で捉えたとしても、大きな意味あると言えるのではないでしょうか。
少しでも、あなたの人生が豊かになるための一助になりましたら嬉しいです。
今日もお読みいただきありがとうございました。
三尾洋介