こんにちは。
一社)日本アート教育振興会の塚越です。
日ごとに緑が濃くなり、初夏の気配を感じるようになってきました。
私もこの季節、
ちょっとした学び直しをはじめてみました。
私は数年前から、生活の中にヨガを取り入れています。
最近はヨガ哲学を改めて学び直しているのですが、
その中でハッとするような気づきがありました。
それは、『バガヴァット・ギーター』という
古代インドの聖典の一節から。
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このお話は、戦士アルジュナが“戦うことの意味”に悩み、
立ちすくむ場面から始まります。
そんな彼の前に現れたのが、神クリシュナ。
でも、クリシュナは命令したり、作戦を教えたりはしません。
代わりに、アルジュナに問いかけ、語りかけながら、
彼が「自分自身の意志」で決断できるように導いていくのです。
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この姿を見て、私は思わず、
「まさにアートマインドコーチングのコーチだ!」
と感じました。
答えを教えるのではなく、
その人の内側にあるものを信じて、引き出すような関わり方。
それは、ただ「教える」ことに徹するインストラクターとは異なる、
もうひとつの大切なスタンスに思えます。
あなたもきっと、アートや教育の現場、
あるいはお仕事や日常の中で人と関わる場面で、
「伝えなきゃ」「正しく教えなきゃ」と、
つい力が入ってしまうことが、あるのではないでしょうか。
私自身も、心当たりがあります。
でも、人の中にはもともと「気づく力」があって、
それを信じて「問い」を差し出すことも、
とても豊かな関わり方なんだと、改めて実感しています。
そして、私たちJEARAが行っているアートマインドコーチングは、
まさにそんな関わり方を体現しているのだと、
改めて気づくことができました。
アートマインドコーチング(対話型鑑賞)では、
答えを教えるのではなく、問いを投げかけることで、
参加者自身が感じたことを言葉にしていきます。
作品を前に、誰かと一緒に考えたり、感じたり、
語り合ったりする時間。
そこは、「正解かどうか」ではなく、
「自分の内側から生まれる気づき」が大切にされる時間です。
教えることと、引き出すこと。
どちらも大切ですが、
その時々によって、求められる関わり方は異なるのかもしれません。
「今、どちらの姿勢が求められているのか?」を意識することが、
学びの場をもっと豊かにしてくれる気がしています。
ヨガ哲学に触れる中で、そんなことを改めて感じました。
もしよかったら、みなさんの体験や気づきも、
ぜひ聞かせてくださいね。
Ps.
アートマインドコーチングの体験会を開催中です。
もしよろしければどうぞ♪