みなさん、こんにちは!
JEARAの松原です。
三寒四温という言葉の通り、最近は暖かい日と寒い日が行ったり来たりしていますね。
花粉症の辛さはあるものの、春が少しずつ、でも着実に近づいているのがとてもうれしいです。
子供達も暖かくなると、外に出て遊びやすくなります。
公園などで子供達が思うがままに楽しく遊んでいる光景は、何ともいいものです。
しかし、今の時代、スペースの問題、受験の準備、習い事などで、我々が子供だった頃よりも、子供達が集まって、自由に遊ぶ時間がとても少なくなっていると思いませんか?
広々した遊ぶ場所が限られている都市部だけの話かなと思いきや、先日お会いした静岡の方も同じことをおっしゃっていて、驚きました。
また、さらには海を越えてアメリカでも同様のことが起きているようです。
かなり昔の話ではありますが、社会学者サンドラ・ホファースらが行った調査によると、1981年と1997年の16年間で、子供が遊ぶ時間が25%も減ったということが分かりました。そしてさらに2003年、その時間はさらに7%低下したということが明らかになりました。
今は2025年、遊ぶ時間はさらに低下していることが予想されます。
この子供の自由な遊び時間の激減は、実は深刻な問題なのではないかと私は思っています。
改めて、「遊びの価値」というものを考えてみたいと思います。
アメリカの著名な発達心理学者、ピーター・グレイ博士によると、子供が大人と離れて、他の子供達と遊ぶことで、こんな力を育てることができるそうです。
・自分で判断する力
・感情や衝動をコントロールする力
・他者の視点から見る力
・他者との違いを乗り越え友達になる力
つまり、自分の人生をコントロールする力をつけることができると説いています。
(ピーター・グレイ著、吉田新一郎訳、「遊びが学びに欠かせないわけ」P.206)
これらの力は、人が実りある幸せな人生を送るために不可欠で、また、多様な人々が共生する、より民主的な社会を築いていくためにも不可欠な力ではないでしょうか?
そして大人が重視しがちな学びにおいても、
遊び心にはこんなパワーがあることが、様々な実験結果から分かっているそうです。
・学びはじめの分野で、よりいい結果を出す。
・より高い創造力を発揮する。
・創造性や洞察のある問題解決能力が高まる。
・年少者が論理的問題を解くのを可能にする。
(ピーター・グレイ著、吉田新一郎訳、「遊びが学びに欠かせないわけ」P.175)
「遊び」って、とかく勉強や習い事よりも優先順位が低くなりがちですが、実は、子供の成長にとって、とてもとても重要なものではないかと思います。
個人的な意見になってしまい恐縮ですが、まずは大人が遊びの価値を分かって、そのための時間と場を積極的に確保するように務めることから何か変えることができるのではないかと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました!