こんにちは。
一社)日本アート教育振興会の林です。
あなたは、
ルネサンス期の画家ジョルジョーネが描いた
《テンペスタ》という作品をご覧になったことが
ありますか?
画面の奥には、
どんよりとした空と、一筋の稲妻。
手前には、杖を持った男性と、
赤ちゃんに授乳している女性がいます。
嵐(テンペスタ)が来そうなのに、
なぜか絵の中はとても静か。
今みたいに夏の時期だからか、
私はこの絵を見ると、
「もうすぐ夕立が来るのかな」
なんて思います。
さっきまで晴れていたのに、
だんだん空が暗くなって、
遠くから雷の音が聞こえてくる。
そんな夏の夕方の、
雨が降る直前の空気まで
感じるような気がするんです。
◆謎多き名画《テンペスタ》
でも、この《テンペスタ》。
実は、美術史の中でも
かなり「謎」の多い作品として知られています。
この男性と女性は誰なのか。
なぜ、こんな場所にいるのか。
そして、
この稲妻は何を意味しているのか。
これまで本当にたくさんの解釈が
生まれてきましたが、
今も「これが絶対の正解!」とは 言い切れません。
◆正解がないことが《テンペスタ》の真髄!
でも私は、そこが《テンペスタ》の
面白いところだと思うんです。
「これから嵐が来るんじゃない?」
「この二人は何かから逃げてきたのかも」
「もしかしたら、嵐が去ったあとなのかも」
正解がひとつに決まっていないからこそ、
見た人の数だけ、
いろいろな見方が生まれる。
そして、
「えっ、そんなふうに見えたの?」
と、誰かの言葉を聞いた瞬間、
さっきまで見ていたはずの絵が
まったく違って見えてくることがあります。
これってまさに、
対話型鑑賞の面白さなんですよね。
私たちJEARAのアートマインドコーチングでも、
「正解を当てること」が目的ではありません。
作品をよく見て、
自分なりに考え、
それを言葉にしていきます。
そして、他の人の意見を聞きながら、
自分一人では気づけなかった視点に出会っていく。
実際にアートマインドコーチングを
体験した方からも、
「自分と他人では見方が大きく違うことを
実感できました。」
という声をいただいています 。
◆どんな作品でも対話型鑑賞はできる!
ただ、ここでひとつ
お伝えしたいことがあります。
《テンペスタ》が
「謎の多い作品だから」
対話型鑑賞ができるわけではありません。
どんな作品でも、できるんです。
なぜなら、
ア ートマインドコーチングは、
作品に隠された「正解」を
みんなで探す時間ではないから。
大切なのは、
あなたには、どう見えたのか。
そして、
なぜ、そう感じたのか。
そこから対話を広げていきます。
だからこそ、
今まで何度も見たことのある有名な作品でも、
「こんなところ、今まで見てなかった!」
「こんな見方があるなんて!」
と、新しい発見が生まれるんです。
アートマインドコーチングでは、
絵画を使った対話を通して、
観察力や思考力、創造力、言語化力などを
引き出していくことを目指しています。
もしあなたが、
「アートは好きだけど、
もっと深く作品を楽しめるようになりたい」
「誰かと作品について話してみたい」
「アー トの力を、
自分の生活や仕事にも活かしてみたい」
と思ったことがあるなら。
まずは一度、
実際に体験してみてください。
一人で静かに作品鑑賞するのも、
もちろん素敵です。
でも、誰かと一緒に見ることで、
一枚の絵が、
思っていた以上に広い世界を
見せてくれるこ とがあります。
あなたには《テンペスタ》が、
どんな場面に見えるでしょうか。
もしかしたら、
私の「もうすぐ夕立が来そう」とは
まったく違う世界が見えているかもしれません。
そんな「あなたにしか見えていないもの」を、
ぜひ聞かせてください。
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※体験会は開催時期によって異なります。体験会の詳細よりご確認ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。