ダイナミックトークはシーン別にシンプルな声かけのパターンでまとめられているので「まずはこの声かけやってみよう!」と、一場面からでも始められるのがとても良かったです。
最後のトーク分類「START」が加わると、それまで学んできたパターンと連携して一気に使えるシーンが広がりました。
また、使ってみることで、自分がこれまで無意識にできていたダイナミックトークにも気づき、それをより意識的に使ってみたり、このパターンも使ってみよう、とあらたな言語と思考の枠が広がっていくことを実感できました。
言葉を変えると…ということに関連した心理学・言語学の良書はいろいろありますが、ダイナミックトークは実践しやすい型があることで、自分の自動思考や認知の枠組みを広げてくれるきっかけとして、背中を押してくれるような優しさや、弾みをつけてくれるような楽しさがあります。
もちろん実践では上手くいかない場面にも出会いますが、できなかった時は…深呼吸して、結果がすぐに出なくても…一呼吸おいてまたやってみる、と取り組みやすいのも、ダイナミックトークの魅力だと感じました。
大人が「こうしてほしい」「こういう行動をさせたい」という大人にとってのゴールを持ったまま子どもに接しているときは、たぶん上手くいかないんだと思います。
「私はこういう行動をしてほしいと思っているんだな~」と自分の願いも自分で認めつつ…だからこそ小さな“今”“今”の連続で、できている喜びを子どもと共有することが、子どもの内側に「自分はやっていい!そこには成功も失敗もない!やってみたらこういうことがわかったよ!こういう風になったよ!今度はこういう風にやってみるよ!」という思考を根付かせ、子どもの生きる力になっていくことを信じて。
大人も日々トライです。