こんにちは。
一社)日本アート教育振興会の河野です。
梅雨の合間に見える青空が、少し嬉しい季節になりました。
日差しもだんだん強くなり、夏の気配が近づいてきています。
新年度の慌ただしさも落ち着き、
日常のリズムが戻ってきた頃かもしれません。
季節の移ろいとともに、
内側にも静かな変化や気づきが芽生えやすいタイミングですね。
そんな変化が多く生まれる今だからこそ、
「視点を変える」
ということを意識してみませんか?
あなたはアートを見ているとき、
こんな経験ありませんか?
「この絵、昨日見たときと印象が違う」
「時間帯で表情が変わるなぁ」
「横から見ると、まったく違う世界に見える」
これは、アートの不思議であり、魅力でもあります。
作品自体は何も変わっていないのに、
“見る人”や“見る位置”や“心の状態”が変わるだけで、
印象はがらりと変わってしまいます。
私たちは日常でも、こういう経験をしています。
部下の言葉の裏にある“本音”に気づける日もあれば、
気づかずにすれ違ってしまう日もある。
子どもの描いた絵に、
「あれ?こんなに深かったっけ」と驚かされることもある。
同じ風景、同じ会話、同じ日常。
でも、
視点が変わるだけで、世界は新しく見え始めます。
私は美大を出たのですが、教授や友人たちには視点の切り替えがうまい人が多いです。
作品を見るときに、「好き・嫌い」「上手・下手」といった一次評価を超えて、
“作家はなぜこの構図を選んだのか?”
“この違和感は、私に何を語りかけているのか?”
というように、
角度を何度も変えて眺めるクセがあります。
これは、ビジネスにも通じます。
たとえば、売上が伸び悩んでいるとき。
それを「失敗」と捉えるのではなく、「今、何を問い直すべきか?」
という視点から眺めてみる。
クレームが来たときにも、「ミス」として片付けるのではなく、
「この声が未来のサービスにどう活きるか?」という問いを立ててみる。
この視点を変えるという行為は
それは、アートを見る目とよく似ています。
もし、今週すこし忙しそうだとしても、
ぜひ取り入れていただきたいのが
「一歩ずれる実験」です。
・いつもとは違うルートで通勤してみる
・コーヒーを飲むとき、利き手と逆の手でカップを持ってみる
・部下の提案に、まず「Yes, and…」で返してみる
・アートブックを1冊だけ、手元に置いてみる(内容が分からなくてもOK)
これらはすべて、
「自分の見方を、ほんの少しずらす」ための小さな実験です。
それだけで、思考に風通しが生まれ、
新しい問いやひらめきが舞い込んでくるかもしれません!
一見、同じような朝、同じような風景や会話 かもしれませんが、
環境や状況を大きく変えずとも、
「見る視点」さえ変えれば、見える景色はまるで違ってきます。
それは人生の中でも、仕事の中でも、対人関係でも同じです。
アートがそうであるように、ビジネスや暮らしにも
“複数の見方”を持つことで、
深みと豊かさが加わっていきます。
今日、あなたは「自分の見方を、ほんの少しずらす」ためにどんな実験をしますか??
どんな実験をしたか、是非教えてください。
一緒に楽しみながら視点をずらしてみましょう!
ずらし方のイメージが付かない方は、
対話型アート鑑賞を試してみてください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。