こんにちは!
一社)日本アート教育振興会の松原です。
少し前の話になりますが、1月29日は、中国の「春節」でした。
旧暦のお正月です。
日本でお正月に食べるものと言えば、お節料理、お雑煮ですが、
中国でお正月に食べるものの中に、「団子」「白菜」などがあるそうです。
それぞれ意味があって、
白菜は、白は「百」、菜は「財」とそれぞれ似ているということで、物質的豊かさ、
団子は、その中国名が、家族団らんと同じ発音であることから、家族との絆を表しているそうです。
日本のお節料理に一つ一つ意味があるのとよく似ていますよね。
そして、日本では年越しにはおそばですが、
中国では餃子を食べるそうです。
「年越し餃子」なんですね!
お正月は大事なイベントであるがゆえに、
それにまつわる色々な文化や習慣はとてもおもしろいなと思いました。
さて、前置きが長くなりました!
今日は「世界がどう見えているか」ということについてお話をしたいと思います。
私達は皆、この世界で人間として暮らしていることは共通しています。
しかし、この世界がどのように見えているのか、見ているのか、ということは人によって全然違います。
今までどのような経験をして、どのような人生を過ごしてきたのか、
どのような環境で、どのような時間を過ごしてきたのか、
どのような対話をして、どのようなフィードバックを受けてきたのかなどによって、
同じ世界や出来事も全然違うものに見えるんですね。
年齢も大きく関係してきます。
例えば40歳の大人から見える世界と、
10歳の子供から見える世界は全然違いますし、
増してや、赤ちゃんときたら、見える世界は全くの別物でしょう。
そして、場所も大きく関係してきますね。
どの国、どの場所で生まれ、育ったかによって、
色々な異なる習慣や考え方が存在します。
例えば、テレビ番組や旅行などで、興味深い外国の文化に出会うと、
「この国には、こんな習慣や考え方があるんだ~」とか、
「こういうことはこんな風に捉えるんだ~」とか、
「同じことでもこの国では親交を示すものだけれど、この国では失礼にあたるんだな~」とか、
好奇心を掻き立てられますよね。
異文化を理解する時に大切なことは、
「相手の思考の枠組みから見る」ということですが、
外国人に対しては、案外私達は自然にやっていることかもしれません。
しかし、実は、「異文化」は、外国だけでなく、
教室内、家庭内、会社内などなど人間が集まる場所には必ず存在するものです。
そして、一番見落としやすい「異文化」は家庭内にあるのではないかなと思います。
日常を共にしているがゆえに、つい家族も自分と同じように感じ、考えている気になってしまいやすいものです。
しかし、同じ家庭内で生活していても、実は、子供の見えている世界は、大人の当たり前とはかけ離れた世界かもしれません。
「今のこの子には、どんな風に世界が見えているんだろう??」
なんてことに、思いを巡らせてみても面白いかもしれません。
身近にある「異文化理解」、やってみませんか?
最後までお読みいただきありがとうございました。