未来のアートはどうなる?

こんにちは

一社)日本アート教育振興会の河野です。

 

さて突然ですが、あなたは最近「AIが描いたアート」を見たことがありますか?

猫の肖像がルネサンス風だったり、ありえないほど美しい風景だったり。

今日は、そんな“未来のアート”の世界を少しのぞいてみたいと思います。

テーマは、「AIとアート」。
アートはこれから、どこへ向かうのでしょうか?

 

ここ数年、「AIアート」という言葉を耳にすることが増えてきました。

Midjourney(ミッドジャーニー)
DALL·E(ダリ)
Stable Diffusion(ステイブル・ディフュージョン)など、
名前を聞いたことがある方もいるかもしれません。

 

これらのAIは、入力された“言葉”をもとに、画像を生成してくれるツールです。 

 

たとえば、「猫が宇宙を旅している絵を印象派風に」と打ち込むと、

それらしい作品が数秒で現れます。

 

歌舞伎風でも仕上げてもらいました。

技術の背景には「ディープラーニング」

つまり大量の画像や絵画を学習して、“それっぽい”絵を作り出す力があるのです。

 

実際、コンテストでAIが生成した作品が入賞し、物議をかもしたこともあります。

 

「AIが絵を描く」と聞くと、

「じゃあ人間はいらないの?」

と思うかもしれません。

 

 

 でも実際の現場では、アーティストたちはAIを“道具”として使っています。

 

絵の具や筆のように、AIというツールを使って、
自分のイメージを形にする。

その際に大事になるのが“プロンプト”
と呼ばれる指示文。

 

この指示文をどれだけ工夫して、詩的に、詳細に、構成的に書けるかで、作品の完成度がまったく変わってきます。

 

いわば、AIとの“共作”。

人間の感性と、AIの生成力が合わさって、
新しいアートが生まれている
んです。

 

 

では、AIアートによって、
どんな未来が見えてきているのでしょうか?

 

たとえば―― 

・見る人の感情や反応に合わせて、色や形が変わる「インタラクティブ・アート」 

・部屋のインテリアや気分に合わせてカスタマイズできる「パーソナライズド・アート」 

・亡くなった作家の過去の作品を学習し、その“新作”をAIが生成するプロジェクトもあります

 

さらには、バーチャル空間でしか存在しないアートや、AI自身が“作家として活動する”世界も、遠くないかもしれません。

 

一方で、AIアートにはさまざまな議論もあります。

まずは著作権。

 

 AIは誰かの絵や写真を学習しているわけですが、
その元になった作品
の“権利”はどうなるのか?

また、作品に感動したとき、「この想いは誰のもの?」という問いも生まれます。

 AIには感情や意図がない。でも、見る人はそこに意味や物語を感じてしまう。

 

そして最大の問いは、

「それでも、これはアートなのか?」

ということです。

 

 「人間が作ったからこそ伝わるものがある」 

 

そんな考えもまた、
アートの本質に触れる問いなのかもしれません。

 

 

今日のテーマは、「未来のアート」。

 

 AIという“新しい筆”を手に入れた私たちは、
これから何を描いてい
くのでしょうか。

 

アートとは、人の心を映す鏡であり、

社会の変化を映すキャンバス
でもあります。

 

 

私は科学や技術の発展によってアートがタブーや受容を繰り返しながら変化してきた変遷をみると、

少し緊張しながらも楽しみでもあります。

 

対象から自分の感情が揺さぶられ、
様々な感情が沸き立つ物がアートだと
するならば、

AIが作り出すものも”アリ”かもしれません

むしろこの先どんなアートと出会うことができるのか、期待が膨らみます。

 

あなたにとって、「アート」とは何でしょうか? 

 

ぜひ教えてください。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました!

そもそもアートの見方がよくわからない、

楽しみ方がわからない、

という方は一度、対話型鑑賞の体験会に遊びに来てください

アートをもっと身近に感じ、楽しんでいただけるかと思います。

 

オンラインでなおかつ無料で開催しています。

 最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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