ミレーに学ぶ「心を観る」大切さ

こんにちは。

 

一社)日本アート教育振興会の石川です

 

先日、ドイツに住んでいて、以前パリに一緒にいったことがある友人と久しぶりに電話をし、パリでの思い出話に花を咲かせていたのですが、

久しぶりの友人との国際電話での会話の93%くらい
、、、


《晩鐘》の話でした。笑

 

 

《晩鐘》は

ジャン=フランソワ・ミレーによる作品。

ミレーは、きっとあなたもご存知かと思います。
農民を描き続けたことで有名ですね。

 

 

 

この作品も1日の仕事を終えた農民が、教会の鐘の音に、神への感謝と祈りを捧げています。

 

沈んでいく太陽と、画面右から伸びてくる夜の気配。

そして逆光で表情の見えない二人の人物。

なんだかジーンときますよね〜

当時としては「当たり前の風景」のワンシーンなのですが、こういったシーンが作品として描かれることはほとんどありませんでした。

 

きっとあなたもご想像されたかと思いますが、そうなんです、1800年代前半までは、絵画といえば「宗教画」や「歴史画」が【良い主題】として盛んに描かれていました。

 

いっぽうで、風景画や人々の生活を描いた作品は、画家たちの腕を上げるための「練習」にすぎませんでした。

 

 

そんな中、ミレーは「農民」という「作品として描かないもの」を描いた前代未聞の画家でした。

 

なぜミレーは、誰も目に留めなかった「農民」という主題を描き続けたのでしょうか?

 

 

 

これはミレーの名言の一つです。

 

物事を捉える時・見る時、私たちはついつい目で認識し判断します。

 

 

でも、見ているつもりでも、
「見落としているもの」はたくさんあります。

 

ミレーは、「目だけではなく」「心の働き」という内面を見つめたからこそ、当時の画家たちが「当たり前」として見向きもしなかった主題を突き詰めていくことができたのではないでしょうか?

 

 

そして、ミレーの「心の働き」からなる、つまり【自己からなる作品】は多くの人に評価されたといえます。

 

 

心の動きというのは、見えているようで見えてないことが多いものですよね。

 

 

「あの人は、自分が見えている」といった言い回しもあるくらいで、その言葉があるということは逆に、


自分が見えている状態がいかに難しいことか

ということではないでしょうか。

 

後回しになりがちなこういった心の動きと、忙しい最中だからこそあえて時間を作って、たまに向き合ってみるのもいいかもしれません。

よかったら今日1日の中で、一瞬でもいいので思いを巡らせてみてください。

今までとは違った何かに気づき、あなたのお仕事や教育、子育て、生き方をより良いものへと変えてくれるかもしれませんよ。

 

 

最後まで読んでくださりありがとうございました♪

 

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