こんにちは。
日本アート教育振興会の石川です!
先日ドイツにいる友人と久しぶりに電話をしたのですが、
なんと友人は、先週パリにワーケーションしに行ったというんです。
そんな友人との会話で、お互いにパリでの思い出話に
花を咲かせていたとき、メインになったのが《晩鐘》でした。
《晩鐘》はジャン=フランソワ・ミレーによる作品。
ミレーは、農民を描き続けたことで有名ですね。
この作品も1日の仕事を終えた農民が、
教会の鐘の音に、神への感謝と祈りを捧げています。
沈んでいく太陽と、画面右から伸びてくる夜の気配。
そして逆光で表情の見えない二人の人物。
当時としては「当たり前の風景」のワンシーンです。
1800年代前半までは、絵画といえば
「宗教画」や「歴史画」が【良い主題】として盛んに描かれていました。
いっぽうで、風景画や人々の生活を描いた作品は、
画家たちの腕を上げるための「練習」にすぎませんでした。
そんな中、ミレーは「農民」という
「作品として描かないもの」を描いた前代未聞の画家でした。
なぜミレーは、誰も目に留めなかった「農民」という
主題を描き続けたのでしょうか?
「ものを観るのに目をあいただけでは足りない。
心の働きがなくてはならない。」
これはミレーの名言の一つです。
物事を捉える時・見る時、
私たちはついつい目で認識し判断します。
でも、見ているつもりでも、
「見落としているもの」はたくさんあります。
ミレーは、「目だけではなく」
「心の働き」という内面を見つめたからこそ、
当時の画家たちが「当たり前」として
見向きもしなかった主題を突き詰めていくことが
できたのではないでしょうか?
そして、ミレーの「心の働き」からなる、
つまり【自己からなる作品】は多くの人に評価されたといえます。
でも、「心の働き」とは、
どのように認識すれば良いのでしょうか?
心の動きというのは、
見えているようで見えてないことが多いものですよね。
「あの人は、自分が見えている」といった言い回しもあるくらいで、
その言葉があるということは逆に、
自分が見えている状態がいかに難しいことか
ということではないでしょうか。
自分が何を感じているのか・・・
相手は何を感じているのか・・・
自分はどう考えるのか・・・
相手はどう考えるのか・・・
自分が何をしたいのか・・・
社会がどうあるべきなのか・・・
実は、私たちJEARAの五感アート思考講座は、
こういった心の動きが見えてくる講座でもあります。
さらに、五感にフォーカスすることで
自分の思考を起点とした【オリジナルのアイディア】を生み出していく講座です!
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