怒らないことが成長?


こんにちは。

一社)日本アート教育振興会の塚越です。

あることをふと、思い出しました。   

 

小学校低学年の頃のこと。

3つ年下の妹とケンカをして腹が立って、勢いで頭を叩いてしまったことがありました。

   

妹は大泣き。私は一瞬で血の気が引いて、その場から動けなくなったのを覚えています。

   

「怒りって、こんなふうに人を傷つけるんだ」

あのときのショックは今でも頭に残っていて、それ以来、私は怒りの感情を表に出さないように気をつけて生きてきたように思います。

   

   

大人になっても、特に「怒り」という感情を抑えこむクセはなかなか抜けませんでした。

   

でも、あるとき犬と暮らすようになって、それが少しずつ変わってきたんです。

   

思い通りに動いてくれない。

何度トレーニングしても鳴きやまない。

お気に入りのクッションは綿が全部出て、寝不足で、初めてのことで余裕もなくて――

   

ある日、「ああ、もう!」と声を上げてしまった自分にびっくりしました。

あのころの怒りとは違う、でも確かにイラっとしている私が、そこにいました。

   

だけどその瞬間、愛犬が私をちらっと見上げたんですね。

その目を見た瞬間、

「伝わったな」「私、怒ってるってわかったんだな」と感じて。

   

次の言葉は、怒りじゃなくて、ちょっと苦笑いまじりの「ごめんね」になっていました。

   

   

怒りって、悪者じゃない。伝えたいことがあるだけなんだ。

 

「なんでできないの」「ちゃんとしたいのに」

 

そんな気持ちが言葉にならなくて、モヤモヤがたまっているだけかもしれません。

   

怒りが顔を出したときに、一瞬立ち止まって、

「私、どうしてこんな気持ちになってるんだろう?」と自分に問いかけられたら――

   

   

今は、怒りとケンカするのではなくて、“話し合える”関係になりたいと思っています。

   

怒らなくなることが“成長”ではなくて、 怒りと“うまくつき合えるようになる”こと。

   

子供の頃の印象的な出来事が、大人になった自分にこんなにも影響を与えているのだという驚きもあり、自分のマインドの成長を感じた気付きでもありました。

   

怒りの感情も、ただ「わたしの中にある大切な声」のひとつ。

   

これからも、ときどき立ち止まりながら、

その声に耳を澄ませていけたらと思います。

   

感情は、私たちの“育ち”のパートナーなのかもしれません。

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