「生徒エージェンシー」という能力?

 

 

こんにちは。

一社)日本アート教育振興会の三尾(みお)です。

エージェンシーという言葉をご存知ですか?

 

たとえば、

〇〇エージェンシー、、、、

といった、何かの仲介会社をエージェンシーと言いますよね。

 

ですが、今日、僕がシェアしたかったのは、教育の世界でのエージェンシーなんです。

 

実は、エージェンシーというのは、OECD(経済協力開発機構)が発表している言葉です。

 

どんな概念なのか、引用しますね。

 

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生徒エージェンシーとは、

 

変革を起こすために目標を設定し、振り返りながら責任ある行動をとる能力として定義づけられます。

 

つまり働きかけられるというよりも自らが働きかけることであり、型にはめ込まれるというよりも自ら型を作ることであり、また他人の判断や選択に左右されるというよりも責任を持った判断や選択を行うことを指しています。 

 

 

2030 年に向けた生徒エージェンシー (Student Agency for 2030 仮訳)3ページより引用

  

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日本では、教育について話すとき、あまりこの言葉は聞かないので、きっとあまり日本ではまだ浸透していない言葉なのかなと想像しています。

 

 

でもこれって、今、日本の教育が方向転換した「主体的で深い学び」と近い気がしませんか?

 

 

つまり、世界的にこの方向へと進んでいっている、、、ということなのかと思います。

 

 

ちなみになぜ、こういった教育へと方向転換していっているのかといえば、ご存知の通り、今の世の中は、移り変わりが激しく、かつ、物事の不確実性が高く、将来の予想が困難な「VUCA時代」へと入っていってるからでしょう。

 

 

きっと上記のような生徒エージェンシーは、子どもたちだけのものではなく、リスキリングが盛んになってきている大人自身も学びも、このように変化していかなければならないことなんだろうと思います。

 

 

さて、私たち大人は、子どもたちのためにどんな環境を作ってあげたらいいですかね。

 

そして自分たちもどうやって変わっていったらいいですかね。

 

僕自身、偏差値教育や一斉教育の時代で育ちましたから、今の時代についていくために、右往左往、四苦八苦する日々です。

 

 

子ども教育で言えば、アメリカでは、芸術教育が全人的な発展を支える重要な要素として広く認識されています。

 

日本ではどちらかというと、学問的な成果がまだまだ根強く重視されるので、アメリカほどの芸術教育の重要性は認識されていないかもしれませんね。

 

 

でも上記のような、「生徒エージェンシー」や、「主体的で深い学び」の方向へと進んでいくこれからは、きっと日本でも、芸術教育を全人的な発展を支える重要な要素として比重が増してくるのではないかと想像しています。

 

 

というわけで、今日は、あまり私たちが聞きなれない「生徒エージェンシー」という言葉について共有させていただきました。

 

 

今日もお読みいただきありがとうございました。


 

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