先生と子供のギャップ


こんにちは。

一社)日本アート教育振興会の三尾(みお)です。

突然ですが、

不登校の子どもたちは、

いまどのくらいの人数になっているかご存知でしょうか?

 

34万人です。

 

11年連続で増加しています。

 

 

不登校になる理由はきっと色々あると思います。

 

きっとその理由は多くの方がご存知だと思いますのでここでは割愛しますが、

 

先日、ある教育者の方とお話をしていて、不登校の理由としてこんな仮説をおっしゃっていました。

 

 

その方がおっしゃった不登校の理由は、

 

 

「子どもたちが賢くなっている」

 

 

ということ。

 

 

どういう意味かというと、

 

 

今の子どもたちには、

すでにいろんな世界が見えている、、、

 

今の子どもたちは、

すでにいろんな世界を知っている、、、

 

ということ。

 

インターネットなんてあたりまえ。

 

知識はchatGPTに聞けば、大人よりもたくさんのことを瞬時に教えてくれることを知っている。

 

youtubeでは学校より面白く学べる動画がたくさんあることも知ってる。

 

ipadで学べることも知ってる。

 

それどころか、大人より使いこなせるデジタルネイティブ。

 

学校が全てではないこともわかっている。

 

 

ほとんどの子どもたちがそういうことを肌でわかっている、、、、

 

 

つまりもう「大人が想像している子どもの頭の中」を遥かに超越している、、、

 

ということです。

 

僕たちの子どものころとは比になりません。

 

そんな子どもたちが、

昔のままの学校や、昔のままの先生によって、昔のままの価値観で管理、命令、指示をされ、そこから少しでも外れればあなたが甘えている、もっとがんばれ、、、といわれたところで、聞けるわけがない。

 

 

30〜40年前の僕たちの子どもの頃は、基本的に情報が入ってくるのは、親かテレビか学校しかないですから、いろんな世界がある、、、なんてことは知るよしもなかった。

 

だからたとえどんな学校であっても、その学校に行くしか選択肢がないですから行ってたわけですが、みんな仕方なくいやいや行ってた子も多かったんじゃないかと思います。

いろんな世界を知らないでいましたから、抑圧されてもそんなものか、と思えました。

 

 

でも、もう今は、多様性の時代です。

そんな時代に生き、いろんなことを知ってる子どもたちに、

学校が僕らの子供時代のときと同じのように接すれば、そりゃ、苦痛のなにものでもない、、、ですよね。

クロワッサンもあるし、
トルティーヤだってある、

フムスを使ったサンドイッチだってある、

でも、あなたは子供なんだから食パンだけをかじってればいいんだ。

なぜなら、昔は食パンをもらえるだけでありがたかったんだぞ、、、

といわれても、感謝は必要ですが、わざわざすでにあるものを諦める意味がわかりませんよね。

納得できないというか。

 

 

今、子供時代をすごす彼ら彼女らからしたら、いろんな方法を選べる時代になってきているのに、なぜ一つの物差しで優劣を決められ、みんなと同じになれとばかりにこんなに叱られ、眉間にシワを寄せ難しい顔で授業してる人たちの話をきかなければならないのか、、、、

 

その意味がわからない、、、、

 

ある意味、そう言う子供たちは、学校というものに課題提起をしている、、、ように見える。。。

 

 

そう考えると、不登校の子どもは、むしろ、ステレオタイプに陥らず、自分の頭で考え、自分が感じる違和感を察知できる、正常で健全な子どもなのではないか、、、、

 

 

そんな仮説です。

 

 

これを聞いた時、僕は「ハッ」とさせられました。

 

確かに、と。

 

僕ら大人は大人の論理、自分の過去の記憶、慣習が全てかのように子どもに接してしまいます。

 

でも、子供の中には大人には想像もつかないような真実がある。

その時代時代でも変わる。

 

だとすれば、頭ごなしに大人の論理だけで一蹴してしまわないで、よーく子どもを観察し、よーく対話をして話を聞き、いろんな方法を考えていく必要があるのだろうなと思います。

 

今後、学校の主な価値は、

 

上意下達による知識の伝達ではなく、「伴走とコミュニティ」になっていくのではないでしょうか。

  

そこでの学校や先生の役割は、

 

子どもたちそれぞれにどれだけ寄り添い、その子の自信と希望、能力をコーチング的にどれだけ引き出してあげられるか、、、

 

子どもたちが情動的、社会的な学びを得られるコミュニティとしての環境をどれだけ提供してあげられるか、、、

 

ということに集約していくのではないかと想像しています。

 

教育はもうその転換点にきていると思います。

 

どの子も例外なく、時代関係なく、本来、もっともっと成長したい、、、そう思っているものだと思います。

 

 

我々教育に携わる大人は、子どもたちがどんな世界の何を見ていて、そこから何を感じ、何に興味をもっているのか、、、、

 

もっともっと子どもたちをよーく「観察する」必要があるのではないでしょうか。

子供を変えようとするのではなく、
我々大人が変わらなければならない。

 

 

きっとみなさんお忙しい日々かと思いますので、そんな中でこれを実践することは大変なことの一つかと思いますが、我々大人一人一人の意識が0.1%変わるだけでも、それが集まれば大きな力となり、子どもたちの成長をささえる礎となり、子どもたちを救える可能性が高まるのではないかと思います。

 

 

今日の記事が、なにか教育を変革していくための参考としてお役立ていただけましたら嬉しいです。

 

僕も戒めます。

一緒に頑張っていきましょう。

 

今日もお読みいただきありがとうございました。

三尾洋介

 

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