その言葉、誰のもの?

こんにちは!
一社)日本アート教育振興会の織田です。


突然ですが、あなたは文筆家の土門蘭さんをご存じでしょうか?

小説やエッセイを執筆されている方なのですが、
先日、土門さんがお話しされているとある動画を見ていて、とても印象に残った言葉がありました。

それは、

「自分の言葉に翻訳する。」

ということ。

今日は、この言葉から私が考えたことをお話ししたいと思います。


◆ 「借り物の言葉」ではなく

土門さんは、誰かの言葉や世の中でよく使われる表現を、

そのまま自分の言葉として使ってしまうことを「借り物の言葉」と表現されていました。

一方で大切なのは、

自分自身の体験や感覚を出発点にして、それを自分の言葉へと翻訳していくことではないか、

このお話を聞いて、「なるほど」と思いました。

実は私も、10年以上日記を書き続けています。

日記を書く目的も、書き方も、その後どう扱うかも、人それぞれですよね。

 でも、どんな形であっても共通しているのは「自分の中で生まれた感覚を、自分の言葉にしてみる」ということなのかなと思っています。


◆ 「自分の言葉」にする時間

今は、調べればすぐに答えが見つかります。

SNSを開けば、共感できる文章や、

思わず「その通り」と思う言葉にもたくさん出会います。

そんな時代だからこそ、

自分でも気づかないうちに、人の言葉を借りて考えた気になってしまうこともあるのではないでしょうか。

もちろん、それ自体が悪いわけではありません。

 でも、一度立ち止まって、

「私は、本当はどう感じたんだろう。」

と考えてみる時間は、とても大切なのだと思います。

外から受け取ったものを、そのまま終わらせず、自分の中で咀嚼して自分の言葉として外へ出していく。

その積み重ねが、自分自身を理解することにも、思考する力にもつながっていくように感じています。


◆ アート鑑賞も同じ

このことは、対話型アート鑑賞にも通じるなと思いました。

作品をじっくり観察して、自分の中に生まれた感覚を見つめる。

そして、「私はこう感じた」と、自分の言葉で話してみる。

さらに、それを人と共有することで、
「そんな見方もあるんだ」と新しい視点に出会い、自分の考えも少しずつ深まっていく。

この過程が、毎回新鮮で私にはいつも気付きばかりの時間です。

作品について語っているようで、実は、自分自身についても知っていく。

そんな時間になっているなとも思っています。


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ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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