こんにちは!
一社)日本アート教育振興会の織田です。

今日は、「本質を捉える思考の力」についてお話ししたいと思います。
多感な時期の子どもたちと向き合っていると、ふと「この子たちの主体性を引き出すには、どう関わればいいんだろう?」と悩むことはありませんか?
最近、ニュースや教育現場で「指示待ち人間」や「自己肯定感の低さ」が問題視されていますよね。
実は私自身、前職で取引先の若手や新卒が参加する企業研修のお手伝いをすることがあったのですが、その時によくこんな声を耳にしていました。
「今の若い子はわからないところがあっても聞きに来ないでわからないままにしている」
正直に言うと私も研修の参加者とほぼ年が変わらないので、「主体的に発言できない」「自分から動けない」等と言われると他人事と思えません。
あなたももしかすると、目の前の子が「失敗を恐れて動けない姿」や「正解ばかりを気にする姿」に、もどかしさを感じたことがあるかもしれませんね。
◆ 「正解」を外側から伝える罠
なぜ、彼らはこれほどまでに「型」に縛られてしまうのでしょうか。
それは、大人が「正しいやり方(手段)」を教えすぎてしまっているからかもしれません。
「こうしなきゃいけない」
「前例はこうだった」
という言葉は、知らず知らずのうちに、子どもたちが自分で意味を見出す力を奪っています。
そのまま予期せぬ壁にぶつかったとき、彼らは「もう無理だ」と立ち止まるしかなくなってしまいます。
ここで、今放送しているドラマ「サバ缶、宇宙へ行く」が光を見せてくれます。
実話をベースにしたこの物語は、水産高校の生徒たちが「宇宙食に認証される鯖缶」を作るという、壮大なプロジェクトに挑む青春劇です。
先日放送された第4話で、私の心に深く刺さる「ある決断」のシーンがありました。
◆ タイトルを覆す、驚きの「方向転換」
ドラマの1~3話では、物語のベースとなる「この町の鯖でサバ缶を作って宇宙に飛ばす」プロジェクトが始動します。
このときの生徒たちが卒業し、一度は立ち消えかけたプロジェクト。
「先輩たちの夢を復活させたい!」と後輩たちが名乗りを上げて再び宇宙を目指しますが、物理的な資金や設備の壁にぶち当たります。
さすがに、先生の力を借りたとて解決できる規模ではない課題。
そこで彼らが出した結論は、なんと、「サバ缶を作るのをやめる」ということでした。
彼らはサバ缶ではなく「キャラメル」を作ることに決めたのです。
◆ 「鯖缶」は手段に過ぎなかった
最初はメンバーの間からも「先輩たちは、サバ缶にこだわっていたんじゃないのか」という迷いの声が上がります。
視聴者である私も「ドラマのタイトルがこんなに早く覆ることがあるのか!」と驚きました。
なぜこんな大胆な決断ができたのか?
それは、彼らが「本質(抽象概念)」を掴んでいたからです。
彼らにとって本当に大切なこと、彼らの「本質」は、「鯖缶を飛ばすこと」そのものではなく「自分たちの今のやり方で、宇宙食作りに貢献する」とい うことでした。
ここに「抽象化」の威力が潜んでいるのです。
手段に固執せず、本質を捉え直すことができれば、選択肢は無限に広がることがわかります。
◆ 本質が見えれば、可能性は無限に広がる
もし彼らが「鯖缶」に執着していたら、設備がない時点で彼らの夢はまた途絶えてしまったかもしれません。
けれど、抽象化して自分たちの願いを捉え直したからこそ、新しい可能性が拓けたのです。
そして生徒の話を聞いて担任教師が放った一言。
「君たちは君たちのやり方で、宇宙を目指そう」
このあと、生徒たちは自分たちで主体的にアクションを起こしていき、実際にキャラメルを形にしていきます。
神経科学の世界(ニューロアーツ)では、アート制作や対話が脳の意思決定領域を活性化させることが証明されています。
実際、公立中学校の校長先生も「言葉にできない思いを可視化し、再構築するプロセスは、自ら考え行動する力を養う」と、このメソッドを教育現場での意識改革に活用しています。
「やり方は変えてもいい。でも、目指す本質はこれだ」
そう確信したとき、人は驚くほどの主体性を発揮するのです。
◆ あなたへ聞きたいこと
あなたが今、一生懸命取り組んでいることや、大切にしている「こだわり」はありますか?
それをあえて別の形(手段)に置き換えるとすれば、どんな新しい可能性が考えられますか?
「要するに、私が大事にしたいのは〇〇だ」という本質を言葉にしてみる。
その小さな抽象化の練習を、ぜひ感想フォームから聴かせてくださいね。
◆ 対話コラージュ無料体験会のお知らせ
あなたも、この「本質を掴み、自分軸で動き出す力」を育むコーチになりませんか?
ドラマの先生は「君たちは君たちのやり方で、宇宙を目指そう」と背中を押しました。
あなたも、目の前にいる人に「自分だけの正解」を見つけさせてあげられる、そんな理解者であり専門家になれます。
まずは、あなたがその「思考法」に触れてみてください。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!