コラージュ制作はもともと好きで、想いもよらない気づきや発見があることから、個人的にもワークとしても楽しんで取り組んだことがあります。ただ、「対話コラージュ」を体験してみて感じたのは、ただ「つくる」だけではない、大きな体験の流れがあるということでした。
制作の前に、まず問いを立てます。問いを通して視野が広がり、対話を通して思考が深まっていく。その時間そのものが、すでに豊かなプロセスでした。
そして、コラージュをつくったあとも探求は続きます。完成した作品をあらためて眺め、そこに現れているものを観察し、対話を重ねていきます。すると、自分でも思いがけない気づきや発見が、ふわっと立ち上がってきます。
最終的には、「この体験で再認識した『大切にしたいこと』とともに、わたしはどう生きるのか?」という問いにたどり着きます。
日常に戻ったとき、たとえ同じことをしていても、そこに「わたしは何を大切に生きるのか?」の意図が浸透していることで、それは習慣的なパターンではなく、自分の深いニーズにつながった行動になります。そんなふうに、意図して生きることへと自然に導かれる体験でした。
このプロセスの中で、自分を人生の主役として生きている感覚が育まれていくように思います。それと同時に、まわりとの関わりの中で「貢献しているわたし」という感覚も芽生えていく。その感覚が、人生の質を高めてくれるように感じました。
コラージュをつくるだけでも、心や身体の声に耳を傾けることはできますが、「対話コラージュ」では、問いを持ち、対話を重ね、意識と無意識を行き来しながら、自分の奥にあるコアなニーズに、より深く触れていくことができます。
そしてそれは「ここで終わり」ではなく、ここから新しい問いと対話の旅が始まる再スタートなのだと思います。
アートという非言語の世界と、思考という言語の世界。
その両方を丁寧に行き来することで、自分らしく、創造的に生きていく道が描かれていく。それが「対話コラージュ」から受け取れるの可能性の一つだと感じています。