私たちはふだん、文字や言語を使って考えることが当たり前になっています。
一方で、視覚的な情報を手がかりに理解したり、
空間的に捉えることが得意なタイプの人も少なくありません。
しかし現代では、
言語中心の思考のほうが目に見えやすい結果として評価されやすく、
視覚優位の人の思考プロセスが十分に活かされない場面もあるのではないでしょうか。
そこで対話コラージュでは、
自分の思考を“ビジュアル”に落とし込むプロセスを挟みます。
素材を「選ぶ」、切り取って「置く」、少し動かして「しっくりくる位置を探す」。
この小さな判断の積み重ねに、
自分でも気づいていなかった価値観や優先順位が自然と表れます。
加えて、素材同士の偶然の出会いによって、まるで点と点が線でつながったように、
ビジュアルを通して自分の思考が具現化されることも。
創り上げたコラージュ作品を複数人で鑑賞しながら対話を重ねることで、
「無意識に選んだ素材だったけど、こんな理由があったかも!」
「ここだけ違和感がある…そこに本音があるのかも?」
といった思考の深まりが生まれます。
コラージュは上手・下手は関係なく、経験も不要。
手を動かし、目で確かめながら進むプロセスと、直感や偶然の出会いによって、
ふだんの思考パターンから抜け出し、新しい視点を開くきっかけになります。
“ビジュアル”に思考をいったん預け、そこから対話する。
この組み合わせが、言語思考だけでは届きにくい深まりや立体感を生み出します。
これが、コラージュを使う大きな理由です。