こんにちは。
一社)日本アート教育振興会の三尾(みお)です。
さて今日は、
人の教育において、とても大切なことについてあなたと一緒に考えてみたいと思います。
大切なことはたくさんあるとは思いますが、
今日は、こちら・・・
「誘導しない」
ということ。
この言葉だけだと誤解も生まれそうですので、
違う言い方をしますと、
相手を自分の思惑通りに
「操作しようとしない」
という言い方が近いかもしれません。
例えば、
「〇〇をやりなさい!」
という命令や指示はわかりやすいかと思います。
他には、
「〇〇をしないなら、これあげないよ」
これも操作主義的ですよね。
とくにお子さんの教育に携わっておられる親御さんや教育者の方は、そう言いたくなるシーンはきっと多いのではないでしょうか。
これらの2つはわかりやすいかと思います。
これらの誘導は、子供はもちろんのこと、大人であっても本人が主体的になることを難しくさせるのは想像しやすいのではないでしょうか。
ではこんな言葉はどうでしょう?
特に子供にかけるこんな言葉・・・
「勉強をちゃんとやってくれたら、ママ嬉しいな〜!」
「この20個の漢字をやりきったらおもちゃ買ってあげる!」
「あなたは先生に言われたことをちゃんとできる良い子だね〜」
私たち大人がつい使ってしまうこれらの言葉。
これらはいかがでしょうか?
これらの言葉は一見、子供たちを成長させるための言葉のようにみえますが、これらの言葉の裏には、
「子供ではなく、
大人を主体とした世界」
を感じないでしょうか?
これも、誘導、操作主義的ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
私たち大人は
子供とは
「対等ではなく、上と下」
という感覚があり、
大人は
子供の管理者、、、
大人は
子供にとってのリーダー、、、
そういった無意識的な感覚がある場合が多いのではないかと思います。
これらの感覚と言葉は、子供によっては心地よい場合もあるかもしれません。
でもそれは、子供本人のためになるのかどうかはわかりません。
子供は不確実で変化の激しい時代を、自分の頭で考え、自分の足で切り拓いていかなければなりませんよね。
そんな時代を生き抜かなければいけない子供達に、
大人が誘導することで、
良い成績をとらせ、
大人に敷かれたレール通りにできる子を育てる。
大人たちは子供の将来のために良かれと愛を持ってやっている方ばかりかと思います。
でもそれは「長期的な視点」でみれば、子供達にとって優しくないかもしれません。
子供本人が主体的になるためのことではなく、大人が持っていきたい方向や大人自身のビジョンに誘導したり、
自分ができなかった夢やコンプレックスを、全く別人である子供に反映させ実現させようとしたり、
はたまた、大人が管理をしやすくする方向へと誘導したり、
人生の先輩である大人が、
自分の経験の枠の範囲内で、新人類の子供達をそこにはめこんでしまって誘導する、、、
そういったことが気づかないうちに起こっているのではないでしょうか。
これは子供だけでなく、会社の部下に対しても同じだと思います。
今の時代、新入社員であっても上司より知ってること、できることが山ほどある時代です。
僕なんてもう、会社のスタッフのsnsの
活用方法をきくと、わからないことばかりでかないません。
ちなみに昨日ブレストをやったときもスタッフに「こうやって、ここをこうしたほうがいいんじゃないの」とだらだらと語ってしまい、また喋りすぎたと反省したところです。。。笑
子供教育においても、僕ができているということではありません。
できてないことだらけです。
でも、ちょっとづつでも大人の方みなさんが、教育についてより良い方法を伝え合い、実践しあっていけたら、世の中の子供たちが希望と自信をもって、自分の頭で、自分の足で前へと進んでいけるのではないかと想い、考えをシェアさせてもらいました。
やっぱり、教育においては、大人であっても子供であっても、相手を尊重し、対等であることを意識し、対話をすることが大切なことなんだろうなと痛感しています。
今回は「誘導しない」ということについて一緒に考えてみました。
ぜひ、あなたもご自身の会社や子供教育のシーンで、
「私は誘導しているのか、いないのか」
「この言葉は誘導なのか、そうでないのか」
を観察してみてください。
なにか大きな気づきがあるかもしれません。
今日もお読みいただきありがとうございました。
三尾洋介