“自由に見ていいよ”が、子どもを困らせる?


こんにちは。

一社)日本アート教育振興会の浅野です。

「自由に見てごらん」

 

「感じたことをそのまま言っていいよ」

 

「好きなように思っていいからね」

 

・・・あなたは、アートを子供と鑑賞するとき

こんな言葉をかけたことはありませんか?

 

 

この声かけ自体は、すばらしいことです。

でも、実はこの“自由さ”に戸惑う子どもたちも少なくありません。

 

というのも、

 

「正解ってあるの?」

 

「これ言ったら変かな…?」

 

「何を見ればいいのかわからない」

 

そんな気持ちを抱えたまま、静かに沈黙してしまう子もいるのです。

 

 

大人にとって“自由に感じる”ことは、当たり前に思えるかもしれません。

 

でも、まだ経験の少ない子どもたちにとっては、

 

「自由」は、ときに“どうしたらいいかわからない不安”に変わってしまうのです。

 

 

本当の自由な鑑賞とは、

 

「何を言っても正解・不正解がないから大丈夫」


「あなたの感じ方を、誰かがちゃんと受け止めてくれる」


そんな安心感と信頼の中で、初めて育まれるのではないでしょうか。

 

 

なので、「自由に見てね」と、一緒くたに投げかけるではなく、

 

一緒にじっくりと見る時間や、問いかけ、対話を大切にしたいとなぁと常々思っています。

 

 

この子はどんなところに注目しているんだろう?

 

何でそう思ったんだろう?

 

同じものを見ていても、こんなに見方が違うんだ!

 

そんなやりとりの中で、子どもたちの“見る力”はゆっくりと育っていきます。

 

 

アート鑑賞は、知識を覚える時間ではありません。

 

感じること・考えること・言葉にしようとすること・・・

そのすべてが、“自分で考える力”を養う土台になります。

 

 

「自由に見ていいよ」と言うだけで終わらせず、

 

その自由が安心の中で広がるように、私たち大人ができることはたくさんあるのです。

 

あなたは、子どもたちとのアートの時間を

どう過ごしたいですか?

 

・・・ということで、本日のお話はここまで!

 

最後までお読みいただき、

ありがとうございました^^

 

それでは、また!

P.s

気づきや考えの整理にもなりますので、

コメントも残してみてくださいね!

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