子どもが好きな遊びや興味のあることに熱中しているとき、どんな顔をしていますか?
目はキラキラ、らんらんと光り、周りはほぼ見えていない、聞こえていない、ものすごい集中力。
「こんな姿、ぜひ宿題をやっているときに見てみたいわ!」なんて皮肉が飛び出てきそう。(これはぐっとこらえましょう笑)
この「夢中になっている時間」は、実は、脳の成長にとって、最も大切な時間です。
なぜなら、脳内で特別な化学物質が働き、学びや成長のスイッチを押しているからです。
夢中になっているとき、脳の中では「ドーパミン」という神経伝達物質が活発に放出されます。
ドーパミンは「快感」や「やる気」を生み出す役割を持ち、脳の報酬系と呼ばれる回路を刺激します。
この回路が働くことで、子どもは「もっと知りたい!」「やってみたい!」という気持ちを強め、集中力や持続力が自然と高まっていきます。
例えば、積み木遊びに夢中になっている子が、何度崩れても繰り返し挑戦し続ける姿を思い浮かべてみてください。
崩れて悔しい気持ちよりも、「もっと高く積みたい!」というワクワクが勝っているのです。
このときドーパミンが働き、集中力が増し、何度でも試す力につながっています。
こうした体験が神経回路を鍛え、記憶や学びの定着を後押ししています。
また、好きな恐竜の名前を次々と覚える子どももいます。
大人から見れば難しいカタカナの名前をスラスラ言えるのは、興味や好奇心が強く、脳がフル回転しているからです。
ドーパミンの働きによって「楽しい!」と感じながら学んだことは、長く記憶に残ります。
脳は「可塑性(かそせい)」と呼ばれる柔軟さを持っています。
新しい刺激や経験を通じて神経細胞同士のつながりが強化され、ネットワークがどんどん広がっていきます。
夢中になって取り組む活動は、この神経回路の成長を促し、未来の学びの土台を築いていくんです。
では、私たち大人は何をしてあげられるのか?
それは、子どもが「面白い!」と感じることを大切にすることです。
結果を求めるよりも、夢中で取り組む時間そのものを応援してあげましょう。
絵を描き続ける時間、本を読みふける時間、虫を観察する時間……
そのひとつひとつが、子どもの脳に「学ぶって楽しい」という感覚を刻んでいきます。
たとえうまくいかなくても、挑戦したことを認めてあげましょう。
子どもの脳は、好きなことに没頭するときに大きく成長します。
ドーパミンが生み出す「ワクワク」が学びの力を引き出し、記憶を強め、神経回路を豊かにしていくのです。
日常の中で、子どもが何かに夢中になっていたら、それはとても大切な時間。ぜひその世界にどっぷり浸らせてあげてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。