一社)日本アート教育振興会の塚越です。
あなたは学生時代、何の教科が好きでしたか?
今でこそJEARAでアートに関わるお仕事をさせていただいている私ですが、
学生時代は美大に通っていたわけでもなく、
美術を専門的に学んだ経験も実はありません。
大学では化学を専攻していて、
白衣を着て、防護メガネをつけて実験をしていた、
そんな大学時代を過ごしていました。
思い返せば、文系理系を選択したあの時、
「絶対に理系!」と強い志があったわけではなく、、、
・中学生の担任の先生が理科の先生だった
・高校生の時の化学の先生が大好きだった
・研究室見学でカラフルな色水にワクワクした
そんな簡単な理由だったように思います。
ですがこんな理由だったとしても、勉強をするうちに
やっぱり私は化学や物理に興味があって、”好き”と感じていました。
「好き」は最初からあったわけではなくて
いつの間にか育っていた感覚に近いかもしれません。
きっかけはほんの小さな出会いや経験の積み重ね。
「好き」は、最初から完成されたものじゃなくて、
じわじわと育っていくものなのかもしれないと思いました。
もしそうだとしたら、今苦手に感じていることも、
環境や関わり方が変われば「好き」が育つ可能性だってあるのでは?
たとえば、最初は難しくて嫌だったものでも、
教えてくれる人が変わっただけで面白く感じられたり、
少し自信がついたことで、前よりも楽しめるようになったり。
「好きなことを探そう」
という言葉に出会うことがあると思いますが、
<好きなこと>は探すものではなく、
「育てていくもの」という側面があるのかもしれません。
最初から強い好奇心がなくても、
ちょっと気になる、少しやってみたい。
そんな小さなきっかけを大事にしていく中で、
「好き」の芽は少しずつ伸びていくのだと思います。
これは子どもたちにも、大人の私たちにも同じことが言えます。
今の「好き」は、どんな出会いから始まったでしょう?
そして、今はまだ苦手に感じている中にも、
もしかしたら“好きの種”が隠れているのかもしれません。
焦らず、育てていく。
そんな「好きとの付き合い方」も、きっと悪くないなと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。