こんにちは。
一社)日本アート教育振興会の三尾(みお)です。
今日は
「絵画を見るように」物事をみる大切さ
というお話です。
昨日、また、神田房枝さんの書かれた「知覚力を磨く」という著書を読み返していたのですが、この本やっぱり面白いです。
「絵画を観察するように世界を見る」ことの大切さ、有用性がいろんな実例とともに書かれていて、「へ〜、なるほど〜」と思わせられます。
もしも、ご興味がおありでしたらぜひ読んでみてください。
経営者の方や、人事の方、社員研修の方にとりましては、ご自身が率いてらっしゃるスタッフさんの能力開発のために大変役に立つことはもちろんのこと、
子育て中のパパ、ママの皆さんにもお子さんのどんな能力を伸ばしてあげたらいいのか、といった教育的観点からも面白く読めると思います。
この著書の中には、「絵画を観察するように世界を見る」たくさんの偉人の方々の実例が書かれているのですが、その中でも「え?そんな方まで?」と驚いた箇所があったのでご紹介しますね。
それは「世界一の投資家」ウォーレン・バフェットさんのくだりです。
ビジネスの世界でも、絵画を見るように世界を見ている人物はいます。
たとえば、「世界一の投資家」とも言われれるウォーレン・バフェットです。
彼は、自分の会社であるバークシャー・ハサウェイを「1つの絵」のようなものとしてとらえています。
そして60社以上の子会社を傘下にもつ同社の経営を、ミケランジェロがシスティーナ礼拝堂で巨大な天井画を描いたことになぞらえているのです。
バフェットはまさに「アーティストとして日々、バークシャー・ハサウェイを観察しながら、「そのキャンバス」に筆を入れているというわけです。
〜知覚力を磨く 絵画を観察するように世界を見る技法 神田房枝 著 p128より引用・抜粋〜
いかがですか?
もちろん、我々はウォーレン・バフェットさんのようにな世界一の投資家になろう、、、というのは難しいかもしれませんが、
会社運営や仕事という点で言うならば、ウォーレン・バフェットさんだからとか、零細企業だからとか、個人事業だからとか、一従業員だからとか、関係なく、どなたにとっても学びとなることだと思いませんか。
我々もウォーレンバフェットさんに学び、会社を、商品開発を、サービス展開を、「1枚の絵」の様なものとしてとらえて運営するのも、また違った発想が出てきて、仕事自体も面白くなるのではないでしょうか。
「1枚の絵」の様なものととらえることが難しいとしたら、「それってどういうことなんだろ、、、」と、なんとなくでも興味を持ち、なんとなくやってみるだけでも違うのではないかと思います。
ちなみに、この「知覚力を磨く」という著書のサブタイトルは、「絵画を観察するように世界を見る技法」です。
ですから、「1枚の絵」としてとらえる、、、ということのヒントは、「よく観察する」ということかと思います。
我々、子供の時には、朝顔の観察をしたり、日がくれるまで昆虫を観察してたりと、「観察すること」って当たり前だったと思うのですが、大人になると、蔑ろにしがちですよね。忙しくて。。。
でも、、、実は、
「観察する」
シンプルだけど、全てはここから始まるのではないでしょうか。
分析も、新しい発想が出てくるのも、創造も、共感も。
だから、「観察力」を伸ばすことってかなり重要なことですよね。
でも、我々大人はそれを蔑ろにしてきたためか、観察力が弛緩し、落ちていっているのではないでしょうか。
自分自身の体感からそう思います。
実は、この「観察力が落ちている」という感覚は、「1枚の絵画作品」を子供たちや、他の方々と15分間、対話をしながら鑑賞するだけで、気づくことができます。
そして、逆に、これを続けることで、観察力が伸びていくことも体感できます。
だから、できればあなたも「1枚の絵画作品」を15分間、複数人で観察し、対話してみてください。
きっと、いろんな自分に気づくことができると思います。
とはいえ、すぐにそれをやることは難しいと思いますので、
まずは、今日一日に起こることを「観察」し楽しんでみるというのも良さそうですね。
僕も頑張ります。
さ、今日も意気揚々といきましょ。