こんにちは!
日本アート教育振興会の浅野です。
最近は美大や芸大の卒業制作展の時期で、
様々な作品がフランクに楽しめる季節になりました。
私の知り合いも展示をしていたりするので、
どんな形で大学生活の中で得たものを出力しているのか
見に行くのがとても楽しみです^^
さて、今回はフランドル地方のアーティスト
「ピーテル・ブリューゲル」のお話をしていきます!
皆さん、ブリューゲルってどんな画家か
ご存知でしょうか?
実は、ピーテル・ブリューゲルという名前の画家って
2人存在するんです!
私も最初は混乱したのですが、
2人は親子で、おそらく襲名のような形で
父親の名前を受け継いだのかと思います。
なので、表記的には
ピーテル・ブリューゲル(父)と
ピーテル・ブリューゲル(子)と表記されることが多いです。
ちなみに、上記の息子は長男のポジションで、
次男は「ヤン・ブリューゲル」という名前の画家です^^
そんなブリューゲル親子、
名前だけではなくて、作品も酷似しているものが非常に多いんです!
この絵
父か子、どちらのブリューゲルの作品か
あなたは分かりますか?
【ベツレヘムの人口調査】
正解を言ってしまうと、
1枚目が息子、2枚目が父親の描いた作品なんですね。
ブリューゲル(子)は、このように
父親の作品を数多く模写をしています。
模写をし続けた理由としては、
・父は偉大な画家であったこと
・父の作品は貴族が所有していて一般の人は見たくても見られない状態
・当時は、誰が描いたかより<誰の構想か>が重視されていた
といったものも挙げられます。
私は、単純にその絵が好きだったとか
父親の絵から学ぶことが多くて模写したのかなとも思っています^^
さて、先ほどの2枚の絵。
模写という言葉から
「じゃあ何もかも同じように描き写しているのか?」
「模写だし、違いなんてないだろう」
とも思われるのですが、実はちょこちょこと違う部分があったのを
あなたは気が付きましたか?
あれ?ちょっと違うぞ?という要素がいくつもあります。
よくよく観察してみてください。。。
服の色だったり、農民の表情だったり。。。
どうでしょうか。
いくつ違いを見つける事ができましたか?
私は取り急ぎ、10個くらいは見つけられました^^;
でもよく見てみると、もっともっとありそうです(笑)
このように、ぱっと見で似ていたりとか
何となく同じジャンルで当てはめてしまいがちなもの
普段の生活の中でもあるかと思います。
それは人であったり、出来事だったり、様々です。
ただ、よくよく「観察」してみると
新たな違いが見えてくることも非常に多いんですね。
この観察を忘れてしまうと、
ささやかな変化に気が付けなくなってしまい
物事の表面的な部分だけしか拾えなくなっていきます。
それこそ「思い込み」というものですね。。。
観察力を高めることは
思い込みを外したり、新たな気づきを得ることに非常に有効的です!
…とはいっても、
なかなか普段の生活の中では
自分が何をどう見ているのかって気が付きにくいですよね^^;
はたまた自分は固定概念を持っていることそのものに
気が付かない場合も多いかと思います。
そんな方は、弊会の対話型鑑賞の講座
「アートマインドコーチング」にぜひお越しください!
絵画と対話を通して、
普段のものの見方のクセを再認識することができ、
さらには絵をじっくりと鑑賞することで、
思考力や観察眼も鍛えることができますよ♪
自分自身のものの捉え方を知ることは
他者とのかかわりの中で生きていく上でとても大切ですよね。
ぜひ、今の自分を見つめる時間に
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ちなみに、
ブリューゲル(父)は「農民のブリューゲル」
ブリューゲル(子)は「地獄のブリューゲル」
とも呼ばれています。
模写以外にも、親子それぞれの特徴が出ている作品がたくさんあるので、
ぜひ調べてみてください♪
最後まで読んでくださりありがとうございました!
また次回もよろしくお願いいたします♪