こんにちは! 一般社団法人 日本アート教育振興会の浅野です。
最近は大寒ということもあり、すこぶる寒い日が続きますね。
温かいお茶が身に沁みます…。
ただ、寒いときこそ星空が綺麗!
あなたは最近、夜空を見上げましたか?
私は小さいころから夜空を眺めることが好きで
今の季節も寒さに震えながらベランダから星を見ていますが、
空気が澄んでいて、横浜という都市のなかではあるものの 星座を見つけては楽しんでいます♪
ということで、今回のテーマは「星空」です! 星にまつわる作品を一緒に見ていきましょう!
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さてみなさん、この作品は誰が描いたものでしょうか?
この作品の作者は、ジャン・フランソワ・ミレー。
1814年生まれのフランスの画家で、農家の人々の日常を描いた作品でよく知られています。
『種まく人』や『落穂拾い』は美術の教科書にも載っていたりと、とりわけ有名ですね。
ミレーは幼少のころ、生活を支えるために 父の農業の仕事を手伝いを行っていました。
刈り取り、乾燥、種まき、束縛り、脱穀、あおぎ分け、肥料まきなどなど あらゆる農業の作業を、幼少のミレーはこなしていたんですね。
こうした幼少期の農作業体験や環境は、後に彼の芸術作品の源泉となっていきます。
昼の農村の様子を多く描いていたミレーですが、 実はこのような夜の風景も描いていたんですね。
この作品のタイトルは「星の夜」。
2年かけて、冬の満天の星空に照らされた暗い道を描いています。
絵をじっくりと見てみましょう!
前景にはほぼ黒に近い色で、草と土が広がっています。
中間の背景には、いくつかの深い緑色の木々があって、 残りの部分には、星が降り注ぐ空。
そして緑と青のさまざまな色合いがありますね。
そしてキャンバスの中央近くに地平線があって、 荷車や草木のシルエットが映し出されています。
いかがでしょうか。
星の描き方、植物の描き方、ぼかし、色の混ざり具合… あなたはこの絵を見てどんな気持ちになりましたか?
1人で考えても良いですし、 感じた事をお近くの誰かとシェアしてみても楽しいかと思います!
ミレーは星を見上げるのをとても楽しみにしていました。
弟に宛てた手紙には 「この夜がどれほど美しいかを知っていたら…その静けさと壮大さがあまりにも素晴らしくて、実際に圧倒されていることに気づきました。」 と書かれていたそうです。
ミレーの細やかな観察からなる 絵の中の様々な描写が、彼の感動する気持ちを代弁しているようです。
ちなみに、この絵はゴッホにも影響を与えたそうです。
そう、あの有名な『星月夜』ですね。
最近の街中では、スマホを見て下を向きながら歩いている人が多いです。
しかし、
目線を少し上にあげるだけで…
はたまた少し目線を変えるだけで…
スルーしていたものをじっくりと観察をすることで…
はっとした発見や感動に気が付く事も出来ます。
私たちの毎日にも欠かさずに存在する「夜空」。
あなたも今夜、ミレーのように眺めてみませんか?
そういえば、弊会には「絵を見て対話をする」
”アートマインドコーチング”という対話型鑑賞を行う講座があります!
今回は文面で鑑賞をしていただきましたが
アートマインドコーチングでは、 実際にコーチの声かけに合わせて、
絵をじっくり見て、観察力もググっと上がる鑑賞をしていきますよ♪
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対話による、それぞれの違いを味わいましょう!
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最後まで読んでくださりありがとうございました!