「豊かな感性を育む?日本画のセカイ!」

こんにちは。

日本アート教育振興会
浅野です。

桜も散り新緑の季節になりましたね。

こんな季節は
お外に出て、風や緑の香りを楽しみながら
生き生きとした風景を描いたりしてみたいですね~。

・・・風景画といえば、あなたはどんな作品を思い浮かべますか?

ターナーのようなロマンティックな油絵?

モネのような柔らかな色彩の絵?

きっと西洋の絵画を連想する方が
多いのではないでしょうか。

・・・

では、

我らが日本ではどのような技法で風景やものを描いていたか
ご存じある方、いらっしゃいますか?

・・・あんまり分からないな。
墨汁でスイスイ描いているだけじゃない?

と、なんだかボヤっとした印象しかない、、
そんなあなたのために!

今回は、
『日本画』の2大筆法 について
ちょこっとだけお話をさせていただきたいなと思います!

//////

~線・面で勝負! 日本画のセカイ~

そもそも日本画とは、
洋風化の中で流れてきた油絵や水彩(西洋画)と、
日本の伝統的な技法を大切にした表現とを区別するために
定義された言葉です!

私の通っていた高校や大学でも
日本画科はちゃんとあって、

従来の伝統的な技法を守りながらも
それぞれの表現方法と組み合わせたりして
発展させながら今でも伝統が受け継がれているんですね。

私も日本画を描くために
膠を溶かしたり、顔料を砕いて溶かしたりしましたが、、
何もかもが繊細で、難しかったことを
思い出しました・・・^^

そんな日本画(東洋画)の世界で用いられる技法は
主に2つあります!!
(もっといろいろありますが!)

1つ目は、『鉤勒法』

2つ目は、『没骨法』

です!ご存じでしたか?

ちなみに読み方は、

鉤勒法(こうろくほう)
没骨法(もっこつほう)

です。なかなかユニークな名前ですよね。

では、それぞれについて見ていきましょうか。

★鉤勒法

鉤勒法は、「線を主体とした」描画方法
のことをいいます!

要するに、輪郭をメインに濃淡や味わいを
出していこう!という感じですね。

鉤勒法で有名なものは
平安時代の白描画「鳥獣人物戯画」や
狩野永徳の「檜図屏風」などが当てはまるかと思います。

(Wikimedia Commonsより)

檜図屏風は、力強くて大胆な線運びがとてもカッコいいですね!

★没骨法

鉤勒法が線メインの技法に対し
没骨法は、面がメインになる表現方法です!

輪郭線は描かず、
彩色や墨の濃淡で形と色を同時に表していきます。

長澤芦雪の「錦江山無量寺障壁画」のトラの絵や、
長谷川等伯の「松林図屏風」にその表現が感じられると思います!

(Wikimedia Commonsより)

特に松林図屏風は
霧のかかったような、、深い林のような、、、
墨の濃淡によって空間がぶわっと広がるような
見ていて考えが尽きない作品だなぁと感じます。

////////////////

ひとえに日本画といっても、
日本人の感性を刺激する技法が詰まっていて
大変奥深いですね。

描きたいものの存在感、質感、流れ、、、

例えば、人肌が描かれていたとしたら、、

どうでしょう。
肌の滑らかさやハリ、
骨張り、、、

線の強弱で、色彩の濃淡で
どのように感じられるでしょうか。

どちらの方法で行っても、
組み合わせても、
想像の余地が膨らむ、、、
なんとも素晴らしい表現方法ですね。

「やっぱ西洋画でしょ!」
「東洋の絵画、なんかつまんない」

と思っている方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
(私がかつてそうでした・・・)

でも、今はその考え、

めちゃくちゃもったいない!!

と思っています。

“見えているものが、
答えのあるものがすべてではない。“

そんなことを日本画から思わされるのです。

今の時代だからこそ、
あなたの心で感じる情景を、言葉を

様々な絵画から呼び起こしてみてはいかがでしょうか。

今回は日本画(東洋画)ならではの表現方法を
2つだけご紹介しました!

絵画、知れば知るほど深みにはまっていきそうですね…(笑)

そういえば、、
弊会は絵画を使ってあなたらしさや、
大切な人の感性を引き出すための講座を開催しています。

ご存じある方もいらっしゃるかと思います、
「アートマインドコーチング」

無料体験会がありますので
気になる方はこちらを覗いてみてください^^

詳細ページはこちら

日本画・・・浮世絵や水墨画などを題材に
アートマインドコーチングするのも
すっごく面白そうですね…。

*****

今回のお話はいかがでしたでしょうか。
ご感想等ありましたら、ぜひお聞かせくださいませ!

アートを身近に、日々を豊かに
生きていきましょう!

最後まで読んでくださりありがとうございました!
また次回お会いしましょう^^

関連記事

TOP
お問合せ 講座一覧 メルマガ登録 Topへ