何かを始めるのに遅すぎることはない!

こんにちは。

一社)日本アート教育振興会の尾﨑です。

今回は、この絵の作者についてのお話です!

作者:アンリ・ルソー(Henri Julien Félix Rousseau )

タイトル:夢(La Rêve)

アンリ・ルソーは、

19世紀末から20世紀初頭にかけて

活躍したフランスの画家です。

彼は主にナイーブアート

(素朴派/正規の美術教育は受けていないが

向上心があるアウトサイダーアートのこと)

の代表的な画家として知られています。

彼は税務署で働きながら絵を描くことを続け、

40歳を超えた頃から本格的に

絵画のキャリアを追求することにしました。

ルソーの初期の作品は、

写実的な風景画や肖像画が中心でした。

しかし、彼がパリで開催された万国博覧会で見たジャングルの風景画に強い衝撃を受け、

ジャングルのテーマが彼の作品に

頻繁に現れるようになりました。

彼のジャングルの風景は、詳細で緻密な植物の描写や奇妙な形状の動物たちが特徴でした。

彼は明るく鮮やかな色彩を使い、

立体的なフォルムを持つ植物や動物を描写しましたが、

それらは現実のものとは

異なる不思議な雰囲気を持っていました。

ルソーは一般的な美術教育を受けていなかったため、

彼の作品には伝統的な絵画技法の独自の解釈が見られます。

彼の描線は単純で幾何学的であり、

平面的な要素も強く感じられます。

また、遠近法や透視図法などの正確な描写はせず、

自身の直感や感覚に頼って作品を制作しました。

ルソーの作品は当初は理解されず、

しばしば風刺的な視点で批判されることもありました。

しかし、彼の作品はアヴァンギャルドな芸術家たちによって

再評価されました。

1910年にルソーは亡くなりましたが、

彼の芸術はその後の世代に大きな影響を与え続けました。

アンリルソーはナイーブアートの始祖となり、

後のキュビズムやシュルレアリスムの画家たちに

影響を与えました。

現在、ルソーの作品は世界中の美術館で展示されており、

彼の芸術の魅力と独創性が広く認められています。

何かを始めるに遅すぎることはないとよく耳にしますが

なかなか大人になると自分の時間を捻出することも難しく

色々なことが後回しになってしまうことが

多いのではないでしょうか。

ルソーのように地道に自分の道を進んできたからこそ

見えてくる景色もあるように

あなたも新しい何かを始めてみてみませんか?

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